令和7年度 在宅歯科診療のための多職種連携会議を開催|長浜市、米原市の歯科医師会「一般社団法人湖北歯科医師会」

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公衆衛生在宅医療

令和7年度 在宅歯科診療のための多職種連携会議を開催

日時 令和7116()

場所 湖北医療サポートセンター

令和7116日、湖北医療サポートセンターにて在宅歯科医療のための多職種連携会議を開催しました。今回は米原市地域包括医療福祉センター「ふくしあ」近江診療所との共同開催で、歯科医師会より9名、ふくしあより4名で開催しました。湖北歯科医師会の西川雅士会長より挨拶があり、その後にふくしあの中村泰之先生、歯科医師会の北村鉄也先生のミニ講演がありました。

中村泰之先生は「ふくしあの紹介と高次機能障害について」という演題で講演いただき、地域包括医療福祉センターで行われていることや実態について詳しく講演いただきました。ふくしあは、保険・医療・福祉サービスを包括的に提供する施設で、その機能は多岐に渡ります。

在宅療養支援診療所で通所・訪問リハビリテーションも行っている「近江診療所」と病児・病後児保育室「おおぞら」を備えた【医療センター】、高齢者の総合相談窓口である【米原近江地域包括支援センター】、発達に気がかりのあるお子さんを支援する【児童発達支援センター】の機能を併せ持ち、子どもから高齢者まで全世代の方に対応されています。

特に在宅療養支援診療所ということで、夜間や休日も24時間いつでも連絡可能な体制を取り、自宅での看取りを希望される場合にも、家族も含めて全面的に支援する診療体制をとられています。医師と看護師が、患者さんの心身の状態に応じて自宅に定期的に訪問され、在宅療養する患者さんだけでなく介護する家族が安心して毎日を過ごせるように支援されています。

胃瘻の交換や中心静脈栄養は技術の進歩もあり、最近は在宅で行えるようになり患者さんや家族の負担軽減につながっているのだと学びました。ターミナルケアでは小児のケースを2つ紹介いただき、その経過やご家族とのお話を伺いましたが、とても衝撃的で大変な現場なのだと感じました。児童の発達支援としては電動車いすを使えるようにトレーニングしたり、歩行困難な児童にスパイダートレーニングというもので足に刺激を与えたりと、いろいろな方法でリハビリをされておられます。

また地域への取り組みとして「Ten Colors Dream」という医療的ケアが必要な子どもやその家族の支援をされておられ、家族と一緒にお出かけできるイベントを開催されています。ローザンベリーでBBQや、ブルーベリー狩り、ハロウィンパーティーなどを既に開催されました。今後はマルシェを開催したり、スキー・そりを楽しんだり、琵琶湖を船に乗って一泊したり、人工呼吸器でスイミングをしたりと、いろいろなことにチャレンジしていく目標があるそうです。

北村鉄也先生からは「多職種連携 顔の見える関係性の構築」ということで、歯科医療の現状やフレイルについて、またその特徴について講演を行いました。多職種連携ということで顔の見える関係性の構築を目指したいということでした。例えば往診時間をあえて一部被せて診察したり、また患者さん宅の報告ファイルを分けずに同じにすることで現状を把握しやすくすることが、「顔の見える関係性の構築」の一歩目になるのではないかということでした。

その後、それぞれ意見交換や質疑応答を行いました。患者さんの口腔機能を低下させる薬についてや、口腔ケアが非常に難しいケースについてのディスカッション、長期間義歯を入れておられない方へ義歯作成をすすめるのかどうか、などについて協議を行いました。最後に湖北歯科医師会 専務理事の森島より挨拶があり閉会しました。

今回の多職種連携会議により、米原市地域包括医療福祉センター「ふくしあ」の現状ついて理解が深まりました。歯科医師と地域包括支援センターが協力することで今後解決できる問題点も多いと思われます。地域とのつながりを大切に活動されていることを知り大変勉強になりました。今後もこのような機会を大切にして、他職の方としっかり連携をとり、地域公衆衛生の向上に努めたいと思います。

〔湖北歯科医師会公衆衛生部 髙橋幸寛 記〕