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歯肉の赤み(発赤)はこうして起こる
歯周病歯科の科学「歯垢」*が歯と歯ぐきの間に付着すると、歯ぐきの組織内の細い血管に血管拡張と充血がおこります。血管が拡張する仕組みは、まず「歯垢」中の毒素によって歯ぐきの中の炎症性物質(炎症性サイトカイン)がはたらいて、血管が広げられます。そうすると緩んだ...
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デンタルフロスを使いましょう
その他歯科全般デンタルフロスを使うのって難しそうですよね。最初は慣れないかもしれませんが徐々にコツを掴めると思います。歯ブラシだけでは届かない歯と歯の間の汚れを効果的に除去するとても便利な道具です。歯や歯肉を健康に保つために、毎日のブラッシングに合わせて...
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むし歯にならない糖がある
歯科全般食育普通のお菓子であれば、一定のむし歯リスクは存在します。「砂糖が入っている=むし歯リスクがある」という結論になるからです。むし歯菌は「糖類」を材料にして「酸」を作ります。むし歯菌が作り出した酸は口の中を酸性に傾け、エナメル質を溶かしてしまいま...
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う蝕(むし歯)とアパタイトの脱灰 その3
う蝕 むし歯歯科の科学今回はどのようにして、歯のアパタイト結晶が溶けて(脱灰)、う蝕が進行するかというお話です。これがヒドロキシアパタイト(Ca₁₀(PO₄)₆(OH)₂)の結晶です。ヒドロキシアパタイトは、歯のエナメル質の主要な成分であり、すごく硬いのですが、...
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う蝕(むし歯)とミュータンス菌 その2
う蝕 むし歯歯科の科学ミュータンス菌(ストレプトコッカス・ミュータンス)は、う蝕の主な原因菌の一つです。この菌は、口腔内に常在し、「糖分」をエネルギー源として「酸」を生成します。この酸が歯のエナメル質を溶かし、う蝕を引き起こします。ミュータンス菌の特徴分類: グ...