公衆衛生医科歯科連携
喫煙の口腔への影響
喫煙は全身の健康に悪影響を及ぼしますが、口腔へも影響を及ぼす事をご存知ですか。
まずタバコの煙に含まれる三大有害物質ですが、ニコチン、タール、一酸化炭素があげられます。それぞれの全身への影響として、ニコチンは血管を収縮させ血行を悪くし、心筋梗塞や脳梗塞の原因になります。また依存症、習慣性の原因物質です。次にタールは、肺に付着し肺の働きを悪くします。更に肺がんの原因にもなります。続いて一酸化炭素ですが、血液が酸素を運ぶ能力を低下させます。これにより脳の働きを低下させる原因にもなるのです。
そして口腔に対してです。以下にあげますように、いっぱい悪い影響があります。
◯歯周病が悪化する
◯歯が汚れる
◯口臭の原因となる
◯口内炎の発生に関係する
◯味覚障害、嗅覚障害に関係する
◯口腔乾燥に関係する
◯舌がんの発生に関係する
やはり百害あって何とやらで、悪い事だらけです。
よって歯科医師の立場からも禁煙が望まれます。
公衆衛生部理事 瀧上啓志