公衆衛生感染症対策
薬剤耐性 (AMR:Antimicrobial Resistance) とは?
薬剤耐性 (AMR:Antimicrobial Resistance) とは?
抗生物質として知られている、抗微生物剤の不適切使用により、薬が効かなくなる、あるいは効きにくくなることを『薬剤耐性』といいます。あまり広く知られていないのですが、薬剤耐性による感染が拡大しており、「サイレントパンデミック」とも呼ばれています。

薬剤耐性に対して、このまま何も対策がとられないと、2050年には全世界で、薬剤耐性菌による死亡者数が毎年1000万人に達し、がんによる死亡者数を上回ると言われています。
薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン
薬剤耐性菌が世界的に増加する一方で、新たな抗菌薬の開発は減少傾向にあり、国際社会でも大きな課題となっています。2015年5月の世界保健総会では、薬剤耐性に関する「グローバル・アクション・プラン」が採択され、加盟各国は2年以内に薬剤耐性に関する国としての行動計画を策定することを求められました。これを受け、日本でも厚生労働省が、2016年4月にアクションプランが決定されました。

薬剤耐性(AMR)対策 アクションプラン2016―2020の目標
1 国民の薬剤耐性に関する知識や理解を深め,専門職等への教育・研修を推進する
2 薬剤耐性及び抗微生物剤の使用量を継続的に監視し,薬剤耐性の変化や拡大の予兆を適確に把握する
3 適切な感染予防・管理の実践により,薬剤耐性微生物の拡大を阻止する
4 医療,畜水産等の分野における抗微生物剤の適正な使用を推進する
5 薬剤耐性の研究や,薬剤耐性微生物に対する予防・診断・治療手段を確保するための研究開発を推進する
6 国際的視野で多分野と協働し,薬剤耐性対策を推進する

