親知らず|長浜市、米原市の歯科医師会「一般社団法人湖北歯科医師会」

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歯は友コラム

歯科全般歯科治療

親知らず

親知らずは、別名智歯、第3大臼歯とも言い、通常歯並びの一番後方にできる歯です。歯ぐきからちゃんと出てくる場合もありますし、埋まったままの場合もあります。また、もともと親知らずの歯自体がない人もいます。親知らずは抜いた方が良いのか、置いといても良いのかという疑問を持たれる方は多いのではないでしょうか。さてどうでしょう。

 

ある歯科医師の考えです。「 親知らずはちゃんと生えていて、まわりの歯ぐきやほっぺと歯磨きするのに十分なスペースがあれば、無理に抜く必要はない。しかし歯ぐきのすぐ下に埋まったままであったり、ゆがんで中途半端な生え方であれば、歯周病を起こして痛みや腫れを生じてしまう危険性が高くなる。また歯並びへ悪影響を及ぼす可能性も出てくる。この場合の親知らずは、抜いておいた方が良いだろう。」また、今は痛くないから置いといても大丈夫という人がいる。

 

「確かにずっと大丈夫な人もいるが、大丈夫じゃなくなる人もいる。大丈夫じゃなくなった時が、妊娠中であったり、心臓の病気が起こった後だったり、あるいは血が止まりにくい薬を服用し始めてからではなかなか抜きにくい。そうであれば抜いた方が良い状態の親知らずは、若い健康な時に早めに抜いておいた方が良いと言えよう。ただくどいかもしれないが、まっすぐしっかり生えて歯磨きもちゃんとできる状態なら、親知らずと言えども無理に抜く必要はない。しっかり歯磨きをして、大事に残しておくのが良いだろう。せっかくの自分の歯なのだから。」・・・私もこの考えに賛成です。 公衆衛生委員会理事 瀧上啓志先生