抜けた乳歯はどうしてますか?|長浜市、米原市の歯科医師会「一般社団法人湖北歯科医師会」

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歯は友コラム

咬合育成歯科全般

抜けた乳歯はどうしてますか?

乳歯が抜けた時、上の歯は縁の下に、下の歯は屋根の上に投げて、丈夫な歯が生えるようにお願いしなさい…。そう教えられた人も多いのではないでしょうか。私も小さい頃、自分の歯を屋根の上に投げたのを覚えています。

 

海外ではどうしているか調べてみると、アメリカやイギリスでは抜けた乳歯は枕の下に入れる風習があり、乳歯を枕の下に入れて眠ると夜中にトゥースフェアリー(Tooth Fairy、歯の妖精)がやってきて、歯をコインにかえてくれるという伝説があるそうです。ちょっとサンタクロースと似たような伝説ですね。しかし、サンタクロースと違うのは、トゥースフェアリーの姿を誰も知らないし、サンタのようなイラストも無いということです。 サンタのようなイラストがあれば、トゥースフェアリーももう少し有名になったかもしれないと思うと、歯医者さんとしては少し残念な気もします。

ところが、トゥースフェアリーを誰も見たことがないということを逆手にとって、乳歯を取りに来る妖精を見てしまったら殺される!というホラー映画なんかもあるんだとか…。子どもの夢を壊すようなことは辞めて頂きたい、プンプン!

また、メキシコ、スペインでは歯の妖精ではなくてネズミの妖精がお金を運んできてくれます。フランスではお金の代わりにおもちゃを残していくそうです。アジアでは「投げる」風習が多いようで、韓国、シンガポール、ベトナムなどでも共通してみられるということです。

マンションに住んでいる方は、屋根の上に投げようとしても高くて届かない〜、縁の下もない〜なんて事になるわけですが、ご心配なく!最近では抜けた乳歯を乳歯保管ケースに保存する方が増えてきています。ネットで調べると色々なかわいい箱が載っていますので、調べてみては如何でしょうか。


いずれにせよ、むし歯の歯では妖精も持っていってくれないかも知れませんし、箱に残すのもためらわれます。歯磨きをきちんとし、おやつの内容や時間にも気を付けていれば、きっとむし歯のない綺麗な乳歯のまま抜けてきますよ!