骨粗鬆症と歯科治療について|長浜市、米原市の歯科医師会「一般社団法人湖北歯科医師会」

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歯は友コラム

医科歯科連携歯科治療

骨粗鬆症と歯科治療について

骨粗鬆症とは骨の密度が減り、骨の質が低下することで骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気です。いま骨折を起こしていなくても、また腰・背中の痛みがなくても、検査で骨の密度が低下していると、骨粗鬆症と診断されることがあります。大腿骨や、背骨が骨折を起こすと寝たきりになり、それがもとで認知症につながることがあるので放置するとこわい病気です。

近年その治療法が広まり、骨粗鬆症治療のためにお薬を飲んでいる、または病院で注射をされていると、歯科治療時にあごの骨に炎症が残り、なかなか治らないという症例が散見されるようになりました。

そのような、歯の不具合により骨の炎症が起こる可能性は、ある調査では1000人に2〜3人とかなり低いようです。またお薬を止める事によるデメリットの方が多いため現状ではお薬は止める事なく歯科治療を行いましょうという指針も示されています。ただ、免疫を抑えるお薬、ステロイド剤やその他のお薬を併用されている場合は、特に治療に注意が必要となります。

大切なのは骨粗鬆症の治療を始める方は、あらかじめ早めに歯科治療を行って、お口の中を健康な状態にしてから、治療を行っていただく事が必要です。湖北歯科医師会の歯科医院においては、病院と連携して安全に治療を行えるよう、講習会等開催しておりますので、骨粗鬆症の治療中、またこれから治療される方は、主治医にその旨ご相談して歯科治療を受けるようにしてください。