歯科の科学
-
歯肉の赤み(発赤)はこうして起こる
歯周病歯科の科学「歯垢」*が歯と歯ぐきの間に付着すると、歯ぐきの組織内の細い血管に血管拡張と充血がおこります。血管が拡張する仕組みは、まず「歯垢」中の毒素によって歯ぐきの中の炎症性物質(炎症性サイトカイン)がはたらいて、血管が広げられます。そうすると緩んだ...
-
う蝕(むし歯)とアパタイトの脱灰 その3
う蝕 むし歯歯科の科学今回はどのようにして、歯のアパタイト結晶が溶けて(脱灰)、う蝕が進行するかというお話です。これがヒドロキシアパタイト(Ca₁₀(PO₄)₆(OH)₂)の結晶です。ヒドロキシアパタイトは、歯のエナメル質の主要な成分であり、すごく硬いのですが、...
-
う蝕(むし歯)とミュータンス菌 その2
う蝕 むし歯歯科の科学ミュータンス菌(ストレプトコッカス・ミュータンス)は、う蝕の主な原因菌の一つです。この菌は、口腔内に常在し、「糖分」をエネルギー源として「酸」を生成します。この酸が歯のエナメル質を溶かし、う蝕を引き起こします。ミュータンス菌の特徴分類: グ...
-
う蝕(むし歯)の進行 その1
う蝕 むし歯歯科の科学う蝕(むし歯)の進行についての説明です その11. 細菌(ミュータンス菌)ミュータンス菌は、口内に存在する細菌の一種で、歯の表面に付着してプラーク(歯垢)を形成します。この細菌は、糖質を分解して酸を生成し、その酸が歯のエナメル質を溶かしてう...
-
マイクロバイオームとは?
歯科の科学歯科全般マイクロバイオームとは?現在の科学の進歩はヒトと常在菌の共生関係を明らかにし、ヒトと常在細菌を合わせて1つの生命体とみなすことができるという考え方が主流になってきました。そして、常在細菌叢は、ほぼ全てのヒトに共通するヒト固有の菌種と、宿主で...