長浜市、米原市の歯科医師会「一般社団法人湖北歯科医師会」

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歯は友コラム

歯科全般歯科治療

歯のけが口のけが、どうしたらいいの?

「あっ!歯をぶつけて歯が欠けてしまった!」「怪我で歯が抜けてしまった!」または、「事故で前歯を失ってしまった」という経験があるでしょうか?または話を聞いたことがあるでしょうか?怪我や事故で折れてしまった歯や、抜けてしまった歯は『すぐに』対処すれば元に戻すことができる場合が多いことをご存知でしょうか?

この患者さんは学校の体育の時間に歯を打って、欠けてしまった患者さんです。写真を見ると、歯が折れているだけではなく神経まで出ています。一見すると、この歯の神経を取って、冠(被せもの)をしなければならないように見えます。しかし、多くの場合は神経を取ることなく、折れた歯をもう一度、特殊な接着剤でつけることができることがわかっています。この治療の成功率は高く、10年成功率で約98%と報告されています。

また、この患者さんは学校で友達と喧嘩をして殴られ、歯が抜けてしまいました。一見するとこの歯はもう使えないように思えます。通常であれば、ブリッジやインプラントという治療法が必要になり、時間も費用もかかることになります。しかしこの患者さんは幸運にも学校の先生が、歯が抜けてしまった場合の対処法を熟知していました。そこで、学校にあった歯牙保存液(けがで抜けた歯を守る液)に歯を浸し、大急ぎで歯科医院へ向かい、歯をもとに戻してもらいました。このように歯が完全に抜けてしまった場合は、対処方法を知っていることと、時間が成功の鍵になります。

これらの患者さんは、歯のけがの対処方法を知っていたため、大きく歯を削ることなく、簡単に治療することができました。そこで、「けがで歯が折れた場合」と「けがで歯が抜けた場合」の対処法をご紹介いたします。