学校歯科健康診断 要観察歯(CO)について|長浜市、米原市の歯科医師会「一般社団法人湖北歯科医師会」

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歯は友コラム

学校歯科歯科全般

学校歯科健康診断 要観察歯(CO)について

皆さんは、学校の歯科健康診断で「CO(シーオー)」と言われた事がありませんか。今回はそのCOについての説明しましょう。学校歯科健康診断の基準にはこのように示されています。

視診にて明らかなう窩は確認できないが、う蝕の初期病変の徴候(白濁、白斑、褐色斑)が認められ、放置するとう歯に進行すると考えられる歯である。状態を継続的に注意深く観察する必要のある歯で記号COを用いる。

ア)実質欠損は認められないが褐色、黒色などの着色や白濁の認められるもの

イ)平滑面において脱灰を疑うような白濁や褐色斑等が認められるが、
エナメル質の実質欠損(う窩)の確認が明らかでないもの

ウ)隣接面や修復物下部の着色変化、アやイの状態が多数認められる場合等、
地域の歯科医療との連携が必要な場合が該当する。

「目で見て実質欠損がないこと」これがCOの前提条件となります。
その上で・・・「黒い」「白い」「怪しい」・・・これがCOです。

ケースごとに説明しましょう。

このように目で見て(視診)実質欠損(う窩)がある場合はCと診断します。

 

目で見て実質欠損がない場合はCOと診断します。
褐色、黒色などの着色や白濁が認められるものです。

 

歯の平らな部分において、脱灰を疑うような白濁や褐色斑等が認められるが、
エナメル質の実質欠損(う窩)の確認が明らかでないものもCOと診断します。

隣接面(歯の間)の着色変化が見られる場合もCOと診断します。

COが多数認められる場合、隣接面(歯の間)の着色変化が見られる場合等、
地域の歯科医療機関との連携が必要となります。
かかりつけ、もしくは近隣の歯科医師会員の歯科医院を受診してください。