歯科の科学歯科全般
AI時代、歯科医の仕事はどう変わるのか
AI時代の到来により、歯科医の仕事は「削って詰める技術職」から「データ管理とカウンセリングを軸とした総合ヘルスケア」へとシフトする未来が予測されます。 今日でも、画像を調べ、記録を整え、説明や治療計画を支える活用が進みつつあります。それでも、AIの答えは「診断そのもの」ではなく、歯科医師が確かめるための材料です。

歯科医療においてAIが支えられる4つの仕事
◯画像診断支援 レントゲン写真や口の中の画像をAIが解析し、むし歯や骨の変化、微細な歯根の破折、歯周病リスク等が疑われる場所を示し、見落としを減らす手助けをします。
◯カルテ作成 ボイスレコーダーを通して、診療中の会話を録音し、文字にして要点をまとめ、カルテの下書きを作ることで、記録にかかる時間を減らせる可能性があります。これにより書類作業の負担が減り、患者に向き合う時間を増やせます。

◯患者説明 検査結果や治療内容を平易な言葉に直したり、図で示したりして、患者さんの理解を助けます。また「将来の口腔内シミュレーション」などを提示しながら説明することができる可能性があります。
◯治療計画支援 検査データや過去の経過をより長期的に記録、整理し、考えられる治療の選択肢を比べる材料を提示します。これにより、病気になる前の「予防とメインテナンス」がより確実に行えるようになります。
AIがどんなに進化しても、手先の微妙な感覚が必要な実際の処置や、患者との信頼関係づくりは人にしかできません。AIを「腕の立つ助手」として使いこなし、深いコミュニケーションと質の高い医療を提供する一助となることが予測されます。

