歯ってすごく硬そうだなというイメージは何となくありますよね。どのくらい硬いかというと、歯を削るにはダイヤモンド粒子が散りばめられた道具を使わなければならないほど硬いんです。骨よりも硬くて人体の中で一番硬い組織が歯なんです。そんな歯ですが時々割れちゃうことがあります。物がぶつかった時（外傷）にも割れることがありますが、何と自分の噛む力で歯を割ってしまうことも結構あるんです。どんな時かというと、食事中に固いものを噛んだ時…ではなくて寝ている時に歯を割ることが多いんです！起きている間は噛むのも加減するのかそんなに大きな力で噛むことは少ないのですが、寝ている時は無意識なのでとんでもなく大きな力で噛んでしまいます。意識して噛む最大の力の５〜６倍の力で噛んでいると言われています。これはクルミを割るほどの力です。

クルミが割れるんだから歯だって割れちゃいますよね。これがいわゆる「歯ぎしり、噛みしめ」と言われるものです。歯ぎしりは一晩中しているわけでなく数分程度と言われています。しかし回数や力の大きさに個人差があり、中には数十分も噛んでいる人もいます。

歯が割れてしまうと最悪の場合歯を抜くことになります。歯の破折は虫歯、歯周病と並んで抜歯原因の大きな部分を占めています。今までに歯が欠けたことがある方、詰め物がよく取れる方、歯ぎしりをしてる方、肩こりや顎関節周辺に痛みのある方などは危ないかも知れません。

ナイトガードというマウスピースの様な道具を使うと破折から歯を守ることができます。思い当たる方は歯が割れる前に一度歯医者さんに相談してみては如何でしょうか。